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コックス比例ハザード分析

【読み】
こっくすひれいはざーどぶんせき
【英語】
Cox proportional hazard analysis
【書籍】
その補綴に根拠はあるか
【ページ】
25

キーワード解説

問題となる事象(アウトカム)は、さまざまな因子が複雑に絡み合って時間経過とともに生じると考え、アウトカムが起こるまでの時間を考慮(生存時間分析)し、同時に複数のリスク因子の解析(多変量解析)を行う統計学的分析法。分析結果からは、アウトカムに関連するリスク因子が明らかにされる。算出されるハザード比(hazard ratio)は、他のリスク因子が同程度であったとして、その因子が生存期間に与える影響度(危険度)と解釈できる。たとえば、アウトカムである「支台歯の5年後生存率」は、歯周メインテナンスのための定期検診受診(1)なし群と(2)あり群とを比較して(1)が75%、(2)が90%であった場合、定期検診受診の有無による支台歯の5年後生存率は75%と比べ90%まで高まると解釈する。このような数値を自院でデータベース化し予測式をつくること(予後予測モデル)で、患者への根拠に基づいた説明と治療成績の向上に役立てることができる。