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TMDによる頭痛

【読み】
てぃーえむでぃーによるずつう
【英語】
headache attributed to temporomandibular disorder
【書籍】
別冊 TMD YEARBOOK 2014 アゴの痛みに対処する
【ページ】
40

キーワード解説

「TMDによる頭痛」は、DC/TMDにおける診断分類のひとつ。国際頭痛学会が公表した国際頭痛分類第3β版(ICHD-3β、International Classification of Headache Disorders 3rd edition (beta version))にも収載されている。そこでは、二次性頭痛の1つであるとされており、分類コード11. 頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頭蓋の構成組織の障害に起因する頭痛あるいは顔面痛の下位分類として、11. 7「顎関節症(TMD)による頭痛」に掲載されている。
 TMDの分類に頭痛の一部が取り込まれたことは、TMDの診断に際して頭痛を含む他の疼痛障害を確実に鑑別する必要があるという点で重要であり、TMDによって頭痛が生じ、TMD症状の変化にともなって頭痛が変化する可能性があるということを知っておくことは大変意義があると考えられる。なお本邦では、頭痛の診断および治療については医科領域の専門医に譲る必要がある。