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咀嚼能力評価

【読み】
そしゃくのうりょくひょうか
【英語】
masticatory performance
【書籍】
the Quintessence2014年11月号
【ページ】
46

キーワード解説

「咀嚼能力」は、日本補綴歯科学会のガイドラインにおいて、「補食から嚥下閾にいたるまでの全体の能力」と定義されている。つまり、食べ物を口に含み、噛み切り、砕いて、唾液と混ぜ合わせて食塊を形成して、嚥下をするために必要となるすべての能力を総称したもの。そして、「咀嚼能力評価」とは、その「咀嚼能力」を客観的に評価し定量化する試みを意味する。咀嚼能力評価の方法としては主に、1.篩分法、2.グミゼリーを用いた方法、3.ワックスを用いた方法、4.色変わりガムを用いた方法の4つがあり、主に研究分野で古くから用いられてきた。しかし、日常臨床でありがちな患者の「噛めない、食べられない」と言う訴えと歯科医師の主観による判断の齟齬を解消すべく、「咀嚼能力評価法」が臨床にも活用されることが期待される。