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メディカルニッコール

【読み】
めでぃかるにっこーる
【英語】
Medical-NIKKOR
【書籍】
QDT Art & Practice 2014年12月号
【ページ】
64

キーワード解説

メディカルニッコールとは、日本光学工業(現・ニコン)が1962年、1972年、および1981年にそれぞれ発売した、同社一眼レフカメラ用交換用レンズの名称。本項ではとくに1981年発売の、現在でも歯科関係で用いられることのあるメディカルニッコール120mm F4(IF)について述べる。
 本品は、レンズ単体で1/11倍から等倍までの撮影倍率が連続で得られ、さらに前面にアタッチメントレンズを装着することで2倍にすることができた。また、ピントリングにあらかじめ撮影倍率が印字されており、任意の数値にセットして撮影距離を変化させることで規格的な撮影が可能であった。また本品は、レンズ先端に内蔵されたリングフラッシュの発光量が、撮影倍率に応じてガイドナンバー方式で決定される点も特徴であった。本方式では、撮影倍率のみにより絞りがコントロールされるため、現在一般的なTTL方式のように被写体の反射率で露出が変化せず、より規格的な撮影結果が得られた。