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薬剤関連顎骨壊死

【読み】
やくざいかんれんがっこつえし
【英語】
Medication-Related OsteoNecrosis of the Jaw(MRONJ)
【書籍】
今さら聞けない歯科用CBCTとCTの読像法
【ページ】
77

キーワード解説

 ビスフォスフォネートや分子標的薬であるデノスマブ、ベバシズマブ、スニチニブが投与されている患者で抜歯などの小手術後に破壊的な骨髄炎、骨壊死が発症することがある。 
この状態を薬剤関連顎骨壊死(骨髄炎)と呼び、重篤な辺縁性歯周炎の存在のみでも発症することが報告されている。
 歯科用CBCT上、顕著な骨の粗造化、骨消失、腐骨形成、骨膜反応、骨硬化が認められる。皮質骨と海綿骨との間が分離した骨消失像が認められることが多い。同時に、広範囲に広がった症例では骨消失領域や近接した骨外に腫瘤様にsoft tissue density structureが認められることもある。このような場合では軟組織を評価できる検査法(Multi-Detector row(MD)CT、MRI)を選択する必要がある。