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盲検化

【読み】
もうけんか
【英語】
blinding
【書籍】
歯科衛生士のための臨床歯周病学のエビデンス活用BOOK
【ページ】
12ページ

キーワード解説

 盲検化とは、さまざまな検査値の測定や、診察・評価から、主観に基づく偏り(バイアス)を取り除くために行われる試験実施方法であり、具体的には、実験群と対照群のどちらに被験者が割り付けられているか、わからないようにする。たとえば、第三者が割り付けを行い、実験が完了するまで測定者と被験者に教えないことなどで、測定者の盲検化が可能となる。
 歯科衛生士の領域では、洗口剤や歯磨剤などの効果を調べたい場合、実験群で使うものと、有効成分以外の成分が同じで、見た目や臭い味等も同じプラセボを使うことが理想である。プラセボを使うことで、測定者、被験者の両方の盲検化が可能となる(二重盲検)。一方、手用歯ブラシと電動歯ブラシを比較したり、超音波スケーラーと手用スケーラーの効果を比較したりする場合は、被験者にどちらを使ったかわからないようにすることは不可能であるため、測定者のみ盲検化する方法をとる(一重盲検)。