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Baltic Denture System

【読み】
ばるてぃっくでんちゃーしすてむ
【英語】
Baltic Denture System
【書籍】
QDT 2017年 4月号
【ページ】
50

キーワード解説

 ドイツ・Merz Dental社が開発したCAD/CAMによる総義歯製作法。その基本作業工程は3部構成になっている。第1工程の「Key-Set」は、咬合採得と同時に先行試適ができ、歯列の配置も確認できる。そのため、ソフトウェア上に表示されるポイントを患者の口腔内で特定し登録する。Key-Setは歯科医師のためにカスタマイズされたツールである。第2工程の「Creator」は、デジタルデンチャー設計専用のCADソフトウェアである。スキャンにより得られたデータを集積、マッピングしてCAMに送り、デジタル製造を可能にする。第3工程は義歯の削り出しを効率的に機械化するために開発された「Load」である。LoadはCAM用の未加工ブロックではなく、歯肉色の義歯床に重合済みの歯列が機能ユニットとして一体化されている。本法は作業工程と人的作業量を大幅に減少させ、製作コストも有意に減少するとされている。