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レーザーシンタリング

【読み】
れーざーしんたりんぐ
【英語】
laser sintering
【書籍】
QDT 2017年 4月号
【ページ】
26

キーワード解説

 レーザーシンタリングとは、素材粉末をレーザー光で部分的に焼結することで造形物を得る付加製造技術(いわゆる3Dプリンターに用いられる技術)の一種。本法はSelective Laser Sintering(SLS)とDirect Metal Laser Sintering(DMLS)などに細分されるが、現在歯科分野で用いられているのはDMLSが主である。DMLSは金属粉末(チタン、コバルトクロム合金)に不活性ガス(窒素、アルゴン)雰囲気下でCAMツールパスに沿ってレーザー光を直接照射し、造形物を得るもの。最終的な金属製補綴物を直接得るという意味では切削法と同様であるが、レーザー光の焦点を利用することによる微細な形態の付与が行えるメリットがある。また、多孔体、緻密体のいずれも加工可能であり、緻密体には鋳造法にみられる偏析が生じず、物性も高いとされる。