専門情報検索 お試し版

口腔扁平苔癬

【読み】
こうくうへんぺいたいせん
【英語】
oral lichen planus
【書籍】
歯科衛生士 2017年 4月号
【ページ】
51

キーワード解説

 口腔粘膜疾患のひとつで前がん状態といわれている。好発部位は頬粘膜から歯肉頬移行部。網状の白斑と発赤がみられ、局所的に炎症性変化と角化の亢進を認める。白色病変が主要な部分を占める「白斑型」と紅色病変が主要な部分を占める「紅斑型」の2種に分類される。
 発症しやすい対象は後期高齢者や口腔内の清掃不良者、金属アレルギー患者など。原因は不明だが、歯科用金属によるもの、遺伝的素因、ストレスなどが考えられている。自覚症状としては接触痛や口腔の荒れ、味覚異常などがある。また、口腔扁平苔癬患者の8〜24%がHCV 陽性との報告もある。