単純RAP法
- 【読み】
- たんじゅんらっぷほう
- 【英語】
- simple Regional Acceleratory Phenomenon
- 【書籍】
- 生体にやさしい戦略的矯正歯科治療と歯科矯正用アンカースクリューの応用
- 【ページ】
- 78
キーワード解説
RAPとは局所再生促進現象。軟組織や硬組織に破折、衝撃による損傷などが発生する場合、これによって誘発される刺激により、その組織の代謝作用が増加する現象である。単純RAP法は、歯の移動速度を早くするため、歯槽骨に傷をつけ骨代謝を上げる方法である。歯科矯正用アンカースクリューを利用した方法の場合、アンカースクリューを移動させたい歯の周りの歯槽骨に通常3~6か所、埋入したり除去したりする。つまり、その周囲の歯槽骨を抜歯直後の状態のようにするのである。このときRAP効果を最大限にするため、頬舌側の両側で行うことが望ましい。