エッジ延長法
- 【読み】
- えっじえんちょうほう
- 【英語】
- edge extension method
- 【書籍】
- QDT 2017年 5月号
- 【ページ】
- 28
キーワード解説
エッジ延長法とは、山本 眞氏(歯科技工士、M. YAMAMOTO CERAMIST’S INC.)が2017年に発表した、光学式模型スキャナーで生じるエッジロス(被測定物の縁端部データの欠落)を避けるための石膏模型に対する前処理法および完成したコーピングのトリミング法。このエッジロスが生じることで、一般的にCAD/CAMで製作したコーピングには浮き上がりが生じ、それを歯科技工士が手作業で調整する必要があるが、本法では、スキャンの過程ではいかなる光学式スキャナーでもエッジロスは避けられないものとし、模型上のフィニッシュラインの面をオペーク色のワックスで約0.25mm外側に水平延長する処理を行う。これにより、エッジロス部を避けたデータでコーピングが製作され、高い適合を得ることができる。なお、本法で製作したコーピングはフィニッシュラインを延長した分、当該部位のトリミングが必要となるが、その手間はごくわずかであり、上述の調整にかかる手間と比較してもメリットは大きい。