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キンバリー事件

【読み】
きんばりーじけん
【英語】
Kimberley incident
【書籍】
やればできる! やらねばならぬ! 歯科領域の院内感染予防対策
【ページ】
103

キーワード解説

 1986年、米国歯科医師会(ADA)よりHIV感染患者対応の指針が発表された。1991年には米国の議会において、キンバリー嬢がDr.デビッド・エイカーによる歯科治療でAIDSに罹患したと衝撃的に訴えた。その後、米国疾病予防センター(CDC)のDNA調査により、ほかにも5人の患者がDr.デビッド・エイカーと同種のHIVに感染していたことが判明した。
 しかし、すでにこの歯科医師は死亡しており、まん延した原因が汚染された器具などからの水平感染か、HIVに感染した歯科医師の故意による感染のまん延か明らかにすることはできなかった。その後、World Report 、Street Stories、 Prime Timeなどのテレビ番組において切削器具からの水平感染の可能性と患者ごとの切削器具の加熱滅菌の必要性が強調された