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プール酸蝕症

【読み】
ぷーるさんしょくしょう
【英語】
tooth erosion by gas-chlorinated swimming pool water
【書籍】
nico 2017年 6月号
【ページ】
32

キーワード解説

 プール酸蝕症とは、プールの水に長く接触することによって起きる歯の病的な溶解をいう。欧米ではプール水の殺菌用遊離残留塩素がerosive tooth wearの原因となることが広く知られ、多くの症例が指摘されるとともに啓発活動が盛んに行われている。なお、日本のプールの水質については、遊離残留塩素の濃度は0.4mg/L~1.0mg/L、またpH値は5.8~8.6に管理するように厚生労働省によって定められている。ちなみに水道水の基準値が、遊離残留塩素の濃度0.1mg/L~1.0mg/L、pH値5.8~8.6であることから、プールの水質基準に関し、かなり厳しい数値が設けられていることがわかる。