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地域包括ケア

【読み】
ちいきほうかつけあ
【英語】
community-based integrated care
【書籍】
口腔外科 YEAR BOOK 一般臨床家、口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル’17
【ページ】
120

キーワード解説

 地域包括ケアとは、30分程度の範囲内で駆けつけられる日常生活圏単位に、「予防」、「住まい」、「生活支援(見守り、相談等)」、「介護(看護)」、「医療」がシームレスかつ包括的に確保され、できる限り高齢者が最期まで住み慣れた地域で住み続けられるようにするという概念である。その基本は、高齢になってもできる限り自立し続けられるような「予防」が大切であり、生活習慣病予防と介護予防が重要となる。とくに介護予防をさらに推進するためには、「フレイル(虚弱)」という概念をより解明し、早期の段階からフレイル予防に地域社会全体で取り組むことが必要となる。一方、虚弱な期間における高齢者のケアのあり方については、できる限り日常生活の土台である自らの「住まい」に住み続けること、すなわち、外部から24時間対応で「住まい」へ「医療」、「介護(看護)」等の在宅サービスが包括的かつ継続的に行われるという方向が基本となる。