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歯科心身症

【読み】
しかしんしんしょう
【英語】
psychosomatic dental disease
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2017年 9月号
【ページ】
116

キーワード解説

 歯科心身症の考え方には変遷があり、明確に定義されているとは言い難い。特徴としては、自覚症状が捉えにくい、原因が見つからない、長期にわたる、歯科的な治療を行っても効果が上がらないなどが挙げられる。また、臨床的な検索では刺激源および客観的所見を認めず、歯科的な自覚症状のみが慢性的に持続する病態とも言い換えられる。本症解明の手がかりとなるのが自覚症状のみだが、この由来を感覚刺激に起因する知覚や感覚と捉えると、刺激源が見つけられず、袋小路に入りやすい。