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上皮除去結合組織

【読み】
じょうひじょきょけつごうそしき
【英語】
deepithelialized connective tissue
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2017年 10月号
【ページ】
176

キーワード解説

 上皮除去結合組織とは、遊離歯肉組織から上皮のみをトリミングした結合組織片のこと。粘膜固有層を失うことなく採取でき、良質の結合組織移植片を得ることができる。この方法を用いれば、従来の採取法でプライマリーフラップが壊死した場合に発生する患者の苦痛を回避できる。遊離歯肉移植片を内面や色で判断し、脂肪組織をできるだけ含まないように深度を調整、粘膜下組織の直上で分離することで粘膜固有層を残さず採取できる。そして、口腔外で0.5mmを目安(実際はルーペで確認)にとぎれることなく上皮をトリミングし、分離した上皮が薄くても受容側に復位することで治癒が促進され、患者の苦痛を大きく軽減できる。