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前滑り姿勢

【読み】
まえすべりしせい
【英語】
forward slippage
【書籍】
歯科衛生士 2017年 10月号
【ページ】
63

キーワード解説

 前滑り姿勢とは、チェアを背上げした際に骨盤が前に滑り出してしまう姿勢であり、小柄で円背(背中が丸くなってしまう症状)の傾向のある高齢者によく見られる。前滑り姿勢では、チェアからの転倒・転落の危険性が高く、嚥下や開口がしにくい、呼吸が浅くなる、同一姿勢の継続が困難など、歯科診療を行ううえでさまざまな弊害が生じる。このような弊害を予防して、安全で快適な診療姿勢を提供するのがポジショニング(姿勢調整)の目的である。