骨補填材
- 【読み】
- こつほてんざい
- 【英語】
- bone substitute
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2017年11月号
- 【ページ】
- 96
キーワード解説
骨補填材とは、自家骨以外で骨再生に用いられる材料を指し、他家骨、異種骨、人工骨の3つに分類される。
他家骨は、ヒト由来骨を凍結・乾燥等の処理を施したものであり、骨梁構造が同じで比較的骨吸収速度が早い。異種骨は、ウシ由来骨に代表されるように、ヒト以外の動物由来骨を焼結処理したものや、サンゴや海藻といった植物由来のものも含まれる。吸収速度や内部構造はそれぞれ異なるが、なかでもウシ由来骨は骨吸収速度が遅いといわれている。人工骨は、β-TCP(β-tricalcium phosphate)やハイドロキシアパタイト(hydoroxyapatit)等のことを指す。前者は骨吸収が早く、後者は非吸収性である。