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舌癖

【読み】
ぜつへき
【英語】
tongue habit
【書籍】
歯科衛生士 2017年12月号
【ページ】
58

キーワード解説

 舌癖とは、つねに舌で前歯を押し出したり、嚥下時に舌を出したりする癖のことである。口腔習癖のひとつであり、弄舌癖や舌突出癖とも呼ばれる。
 舌癖の起こる主な原因は、アレルギーや鼻閉塞、口蓋扁桃肥大などの鼻咽腔疾患をはじめ、精神学的要因や口呼吸、指しゃぶりなどの口腔悪習癖、口蓋の変形、歯列不正などさまざまなものがある。これらは重複して起こる場合が多く、舌や口唇などの機能と歯列の形態が互いに影響し合っている。
 対応としてはMFTを行うが、まずは原因やどのような指導が必要かなどを調べるために舌小帯の状態や摂食機能などさまざまな診査を行い、現在の状況を把握することが重要である。