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酸蝕症

【読み】
さんしょくしょう
【英語】
erosive tooth wear
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2018年1月号
【ページ】
52

キーワード解説

 酸蝕症はかつて職業性因子が主たる原因であったが、酸性飲食物消費量の増加とともに、日常的に遭遇する疾患となっている。う蝕との違いは、口腔内細菌の関与の有無にある。う蝕がミュータンス菌などのう蝕原因菌が関与する脱灰・実質欠損であるのに対し、酸蝕症は細菌の感染なくして化学的な歯の溶解が生じていることを指す。原因として逆流性食道炎(GERD)や摂食障害といった内因性のものと、酸性飲料や食品の過剰摂取による外因性のものが挙げられる。