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グレーシーキュレットのブレード部の構造

【読み】
ぐれーしーきゅれっとのぶれーどぶのこうぞう
【英語】
design features of the blade of the Gracey curette
【書籍】
新版 Q&Aで悩み解消! 図解SRPテクニック
【ページ】
34

キーワード解説

 Gracey CHとHu-Friedy社の創業者Friedman Hとの協働から生み出されたグレーシーキュレットは片刃のキュレットで、側面(ラテラルサーフェイス)、内面(フェイス、face)の2面が交わるところに刃(カッティングエッジ)がつく構造となっている。刃のあるブレード部の形態は、ラテラルサーフェイス側から見ると緩やかな弧を描き、フェイス側から見るとストレートになっている。カッティングエッジの角度(ラテラルサーフェイスとフェイスのつくる角度)は70°、フェイスは第一シャンクの縦軸に対して70°についている(オフセットブレード)。また先端(toe)は、フェイス側から見ると弧を描き、側面から見ると45°となる形にデザインされている。このブレード部は、先端から1/3の部分が主な作業面となる。多様な歯根の形態や植立方向にも対応し、軟組織に損傷を与えることなく効率よくSRPが行えるよう設計されているため、もともとのデザインのバランスを崩さないようシャープニングを行う必要がある。