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歯内歯

【読み】
しないし
【英語】
dens invagnatus
【書籍】
マイクロデンティストリー YEARBOOK 2018
【ページ】
118

キーワード解説

 歯内歯は、歯の形成期における発育異常で、その頻度は低い。1856年にSocratesが報告して以来、多くの報告がなされているが、原因は明らかにされていない。この形態異常歯は、歯のなかにもう1つの歯が存在するような形態から歯内歯と呼ばれていた(2歯胚説)。しかし、歯冠の一部が、エナメル質や象牙質とともに歯髄腔内に陥入していることが証明され(1歯胚説)、現在では陥入歯とも呼ばれている。その好発部位は上顎側切歯である。