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摂食嚥下障害

【読み】
せっしょくえんげしょうがい
【英語】
dysphagia
【書籍】
研修医・歯科衛生士にこそ読んでもらいたい! 学校では習わなかった義歯と義歯ケアの話
【ページ】
53

キーワード解説

 摂食嚥下とは、食べ物を認識してから胃に送り込むまでのすべての運動である。大きく分けて認知期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期の5つの期に分類される。摂食嚥下障害とは、この5つの期のどこかに問題がある場合を言う。
 歯科が深く関与するのは、食物を口に取り込み、嚥下するための食塊を形成する準備期と嚥下できる物性の食塊を舌によって口腔から咽頭へ送り込む口腔期であるが、ほかの認知期、咽頭期や食道期の問題も把握しておく必要がある。なお拒食症に代表される摂食障害は摂食嚥下障害には含まれない。