歯に依存した骨量
- 【読み】
- はにいぞんしたこつりょう
- 【英語】
- tooth dependent bone volume
- 【書籍】
- シリーズ MIに基づく歯科臨床vol. 05 ペリオドントロジー&ペリオドンティクス 上巻
- 【ページ】
- 159
キーワード解説
健康な歯根膜をもつ歯がなくなると同時に、なくなってしまう骨量(=TDBV〔歯依存骨〕)。歯周炎とその治療にこの概念を当てはめた場合、以下のような結論(推論)が導きだされる。
1. 歯周炎により歯根膜がなくなると、その部位のTDBV(歯依存骨)も喪失する。
2. 歯根膜の再生がない限り、失われたTDBV(歯依存骨)は再生・維持されない。いいかえれば、骨造成で骨をTIBV(tooth independent bone volume:歯非依存骨)以上に再生させても、長期間その新生骨を維持できない。
3. TDBV(歯依存骨)をCBCTで確認することで、新付着(歯根膜の再生)が起こっているかどうかを確認できるかもしれない。