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病因コーディング

【読み】
びょういんこーでぃんぐ
【英語】
etiology coding or codification
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2018年 No.6
【ページ】
130

キーワード解説

 病因コーディングとは、診断や治療において標準化された分類システムが確立していない、あるいは病因論が考慮されていない疾患に対して、病因に基づいて網羅的かつ確実に分類するための手法である。医療業界におけるコーディングとは、元は疾患ごとの傾向を掴むために整理して符号をふることで、本邦では死因分類として始まっている。
 具体的には、たとえばいまだに定義が統一されていないインプラント周囲炎などでは治療や研究の結果を比較することが難しく、インプラント周囲炎の予防や治療に関する意思決定を困難にしているが、この病因コーディングを用いることで臨床家や研究者、文献執筆者の記録採取が容易になり、良好な意思疎通が取れるようになる可能性がある。