ピロリン酸ナトリウム
- 【読み】
- ぴろりんさんなとりうむ
- 【英語】
- sodium pyrophosphate
- 【書籍】
- nico 2018年 12月号
- 【ページ】
- 35
キーワード解説
ピロリン酸ナトリウムは、おもに食品添加物として、水と油を混ぜ合わせる乳化剤、チーズの溶融剤、味噌・醤油の変色防止剤に用いられる成分である。また、歯面にイオン結合するステインの除去に効果的な成分として、医薬部外品の歯磨剤への配合も承認されている。
歯みがき剤の成分としてのピロリン酸ナトリウムは、そのイオンがステインとエナメル質のあいだに浸透してエナメル質表層のカルシウムと結合することにより、ステインの付着をゆるめて浮き上がらせる働きをする。この効果により、ブラッシング時のステイン除去をより容易に安全に行うことができるため、近年、美白歯磨剤などに配合されている。