キーワード解説：

情報提供文書様式１・２とは、日本歯科医師会が2006年11月に発表した患者向け情報提供文書の様式２種を指す語である。同年の診療報酬改正においては患者に対して多項目にわたる文書提供が義務付けられたが、その書式・内容に対する解釈が各地区によって異なったために当初混乱が生じた。そのため、本様式はこれを収拾するために策定されたものである。本様式の特徴としては（１）歯科口腔衛生指導、歯周疾患指導管理、歯科疾患継続指導、歯科衛生実地指導、機械的歯面清掃、歯科訪問診療の６種（文書様式１）、補綴時診断、補綴物維持管理、新製義歯指導の３種（文書様式２）と多岐にわたる用途に対応した点、（２）歯周疾患管理指導と歯科衛生実地指導などのような、複数項目にわたる文書提供に１枚のみで対応できる点、（３）チェアサイドでの利便性を考慮し、記載内容が簡略化されている点、などがあげられる。