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共感

【読み】
きょうかん
【英語】
empathy
【書籍】
歯科衛生士 2007年3月号
【ページ】
84

キーワード解説

共感とは、相手の話の背後にある感情や気持ちを心からわかるということである。共感の状態は、両向状態、共有状態(相手の気持ちがわかると思い込む)、両貧状態(わかるともわからないとも思わない)、不全状態(相手の気持ちがわからないと思い込む)の4つのポジションに分けることができる。この中でもっとも望ましいのは両向状態で、これは、相手の気持ちがわかるということとわからないということが混在している状態である。つまり、わからないところを、無理やり理解しようとするのではなく、わからないという思いを抱きながら関係を続けることであり、共感しながらある程度の客観的な視点も生きているといえる。歯科衛生士臨床においては、患者さんに対して、今自分が共感の状態のどれにあてはまるのかを意識することから始め、共感できないところがあっても、無理やり納得のいくように解釈しないことが大切である。