キーワード解説：

フルーティングとは、歯根にある凹みや縦溝のこと。一般的には柱などに刻まれた装飾用の縦溝（fluting）などを意味するが、そこから転じて、歯根に見られる溝や凹みのことをフルーティングと呼んでいる。「グルーブ」や「根面溝」「くぼみ」などと呼ぶこともある。一番の好発部位は上顎小臼歯近心面、下顎側切歯の遠心面。他にも上顎小臼歯の遠心面や大臼歯の各根の近遠心面、上顎大臼歯部の口蓋根の口蓋側面などにもよく見られる。治癒の予想や再発率にも関係してくるため、SRPの際はこのフルーティング等を含めた歯根形態の把握が重要。垂直性の骨吸収や深いポケットがある箇所、SRPをしても思うように治癒しなかった箇所などはフルーティングが影響している可能性がある。