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減張切開

【読み】:げんちょうせっかい
【英語】:releasing incision
【書籍】: インプラント・口腔外科のための手術の基本と外科解剖
【ページ】:64

キーワード解説:

口腔外科の手術では多くの場合、歯肉を含めて骨膜の裏打ちのある粘膜骨膜弁を作ることが多い。この弁を延長して欠損部を被覆しなければならない場合には、弁の延長を必要とする。骨膜の下を広範囲に剥離しても骨膜は伸びないので、結果として弁は延長することはできない。骨膜の切開が必要であるとともに、粘膜骨膜弁の延長が必要となり、骨膜へのテンションを避けるための切開が減張切開である。一般に、弁に十分な厚みのある場所を選んで、弁の幅全部を横切る連続した1条の切開をする。コツは剪刀の一方の刃を骨膜の下に入れ、剪刀を押しながら骨膜のみを切っていく。深く切りすぎると出血が多くなる。後は骨膜切開部を鈍的に剥離し、弁の延長を図る。骨膜切開を粘膜骨膜弁の薄いところで行うと、弁がちぎれてしまう。また骨膜の切れていない場所があれば、その部位での弁の伸展ができなく、弁の延長が阻害されてしまう。