Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

キーワード

編集部が厳選してお届けする歯科関連キーワードの一覧ページです。会員登録されると、キーワード検索機能が無料でご利用いただけます。会員登録はこちら≫≫≫

スタンダードプリコーション(標準予防策)

【読み】:すたんだーどぷりこーしょん(ひょうじゅんよぼうさく)
【英語】:standard precaution

キーワード解説:

院内感染予防の基本的な概念であるユニバーサルプリコーション(1985年提唱)と生体物質隔離(1987年提唱)の考え方の主な特色を統合した新たなガイドラインで、1996年に米国疾病管理予防センター(CDC)から発表された。「すべての患者の湿性生体物質は、感染の可能性があるものとして取り扱う」との考えを基に、その対象物質を血液、羊水、心嚢液、腹水、胸水、関節滑液、脳脊髄液、精液、膣分泌液、耳鼻分泌液、創、創からの浸出液、尿、便、病理組織(生検材料、手術切除材料、剖検臓器)、胎盤、抜歯(ただし、汗、唾液は除く)とし、わずかに歯科領域も含む。また、感染予防目的に医療従事者の職務感染を防ぐだけでなく、患者を交差感染から守ることも追加された。具体的な対策は、(1)血液、体液に触れる可能性のある場合は手袋を使用し、もし手に触れたら、ただちに流水と石けんによる手洗い、場合によっては消毒する、(2)血液、体液が飛び散る可能性がある場合はプラスチックエプロン、マスク、ゴーグルなどの防御用具を使用する、(3)感染性廃棄物の分類・保管・運搬・処理を適切に行う、(4)手袋をはずした後も手洗いをする、など基本的な事項である。