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グラスファイバーレジンコア

【読み】:ぐらすふぁいばーれじんこあ
【英語】:fiber reinforced composite core

キーワード解説:

各種レジンとファイバーにて構成される支台築造体。「ファイバー補強型レジンコア」ともいう。術式は直接法と間接法とがある。築造に用いられるファイバーは、繊維(太さ約10μm)の束をレジンで含浸し、棒状に加工したものが一般的である。グラスファイバーは、シラン処理との併用によりレジンと良好に接着すること、弾性率がレジンや象牙質に近似することなどから、補強材に用いることで支台歯全体に力学的な安定を与えることができ、これを用いたファイバー補強レジンコアは歯根破折などのリスクが少ないとされている。ファイバー補強レジンコアはメタルコアと比較しても破折強度では遜色がない。また、光透過性は非常に高く、金属色の遮蔽を必要としないため、補綴物においてより自然な色調の再現が可能であると同時に、歯頚部での審美性にも有利である。この他に、金属アレルギーや歯質・歯肉の変色の不安がない点もメリットとして挙げられる。