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運針術

【読み】:うんしんじゅつ
【英語】:needle handling
【書籍】: 一般臨床家,口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル’07
【ページ】:144

キーワード解説:

縫合時に縫合針の描く軌跡が、縫合される面と縫合線に対して直角な円である場合に、縫合針はもっともスムーズに組織を通過し、組織の障害も少ない。縫合に使われる湾針にはさまざまなものがあるが、どのような縫合針を使うにしても、その縫合針の湾曲(縫合針円)に沿って持針器を操作することが運針術の基本である。これをスムーズに行うコツは、持針器の関節近くの脚に伸ばした示指の先端で縫合針を操る感覚で、手首を柔らかく保ち、手首のスナップを効かせるようにすることである。歯肉や口蓋粘膜のように、直下に骨のある部位の縫合に際しては、左手(利き手の反対側)に持ったピンセットで補助しながら縫合針を組織に直角に刺入し、直角に抜針する。とくに細密な運針が要求される場合には、手掌把持法が用いられる。持針器の指輪に指を通さないので、持針器の操作の自由度が高く、示指の位置が縫合針の近くにあるのでより細密な運針が可能となる。