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認知行動療法

【読み】:にんちこうどうりょうほう
【英語】:cognitive behavioral therapy
【書籍】: 困った患者さんにどう活かす 診療室の行動科学 ?成人へのアプローチ編?
【ページ】:24,25

キーワード解説:

認知行動療法は、対象者の問題となる行動、情動、認知に焦点をあて、その行動の修正を図るものである。歴史的には、その原因となっている認知の修正を主体とする「認知療法」と学習理論および行動科学の諸理論を治療法に適応する「行動療法」とが統合されたものである。「認知療法」は、Ellis Aの論理療法、Beck Aの認知療法がその後の展開を拓いた。「行動療法」は、Skiner BFのオペラント条件づけとBandura Aの観察学習の概念を基盤として治療に適用したものがはじまりである。この認知行動療法は、不安、抑うつ、神経症などの治療に限らず、保健指導・健康教育の技法としても十分活かすことができ、その適用範囲は広い。代表的な認知行動療法の中で、保健指導に適用できるものには、系統的脱感作療法、暴露?反応防止法、モデリング療法、セルフ・モニタリング法などがある。