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インターディシプリナリーアプローチ

【読み】
いんたーでぃしぷりなりーあぷろーち
【英語】
interdisciplinary approach
【書籍】
QDT 2008年3月号
【ページ】
72

キーワード解説

ある症例に対し、複数の領域(補綴・歯周・歯内療法・矯正・口腔外科)の専門家が知識を出し合い、無駄や重複のない治療計画を立案し、おのおの専門の領域の治療を担当し、もっとも合理的なゴールをめざし協同して学際的な治療を行うこと。「インターディシプリナリー」とは「学際的」という意味である。インターディシプリナリーアプローチを成功させる条件としては、(1)治療全体の流れのマネージメント担当者の存在、(2)治療目的・コンセプトの共有、(3)他の領域の治療に関する深い知識、(4)症例検討を通して互いに学ぶ精神でのフィードバック、などが挙げられる。インターディシプリナリーアプローチを用いることで、永続性・予知性・清掃性が獲得しやすくなり、さらに審美性の追求においても有利になるメリットがある。しかしながら、日本の現状では患者を紹介することに限界があり、単独でこのような治療を進めなければならないことも多い。