キーワード
キーワード解説:
アクティブリスニングとは、積極的に傾聴すること。1940年に心理療法家のロジャースが、アクティブリスニングをベースにしたクライアント中心療法を確立した。ロジャースは患者さんをあえてクライアントという呼び方に変え、心理セラピストはあくまでクライアントの話を傾聴し、非指示的な姿勢をとることを提唱した。歯科医療におけるアクティブリスニングも同様で、まず患者さんの話に耳を傾け、患者さんの抱く不安や葛藤、ニーズや希望といった情報を正確に引き出し、効果的な治療計画に還元していくことが常に求められる。医療従事者は、ときに患者さんの心の傷みをやわらげる存在。それだけに、医療従事者側はアクティブリスニングの能力を高め、患者さんのいう痛み・不安・想い・苛立ちを理解する心の力を養っていかなくてはならない。