キーワード
キーワード解説:
クラウンや3本ブリッジなどの小さな補綴を行う時に、臼歯咬合面の咬頭干渉を回避するため、あらかじめ技工段階において、咬合器上で補綴物の咬合面形態を過補償しておくことで、チェアサイドでの偏心位の咬合調整を最小限にし、またブラキシズム時の咬合性外傷を抑制できる。たとえば、クラウンの場合、咬合器上での矢状顆路傾斜度は生体のそれよりも10~20°緩く設定する。また咬頭展開角も上顎クラウンでは舌側咬頭を低く、緩い傾斜にし、咬合面の展開角を広げる。下顎クラウンでは頬側咬頭を低く、緩い傾斜にし、咬合面の展開角を広げる。さらに溝は浅くつくる。