レジン添加型グラスアイオノマーセメント
- 【読み】
- れじんてんかがたぐらすあいおのまーせめんと
- 【英語】
- resin-modified glass ionomer cements
- 【書籍】
- QDT 2008年8月号
- 【ページ】
- 85
キーワード解説
レジン添加型グラスアイオノマーセメントとは、従来型のグラスアイオノマーセメントにレジン(モノマー)を添加することで操作性と接着力が向上した合着用セメントの総称であり、アルミノシリケートグラスを主体とし光増感剤と重合開始剤を含んだ粉末と、ポリカルボン酸や酒石酸、および水溶性レジンモノマーであるHEMAなどを含む液剤を練和して使用する。
従来型のグラスアイオノマーセメントは、圧縮強さや熱膨張係数が象牙質に近似することや重合収縮が小さいこと、そしてフッ素徐放性をもつことなどから広く使用されてきたが、感水性(硬化前に水に触れると物性が劣化すること)や脆性といった点で取り扱いに注意が必要であった。レジン添加型グラスアイオノマーセメントでは、これらの点が改善されている。なお、最近では粉剤・液剤の双方をペースト状としてカートリッジに収め、練和作業の能率アップを図った製品も登場している。