キーワード解説：

　部分床義歯のメインテナンスは、維持装置の部分の清掃をどのようにして保つかが最も重要なポイントになる。機械的な清掃が第一選択肢ではあるが、維持装置自体が複雑な形態をしているために困難である。そこで化学的洗浄に依存するが、デンチャープラークを確実に除去しておかないと化学的洗浄のみでは不完全になり、石灰化したプラークが義歯に付着することがよくある。このようなことを避けるためにも、義歯の設計はシンプルにすることが必要である。また高齢の患者になればなるほど清掃指導が必要になるが、理解できても正確に実践できなくなることも事実である。よって機能的に有利だからといって、複雑で清掃しづらい維持装置を使うことは考えなければならない。義歯のプロフェッショナルクリーニングには、フィジオクリーンプロ歯石用と色素用（モリタ）がある。