歯肉弁根尖側移動術
- 【読み】
- しにくべんこんせんそくいどうじゅつ
- 【英語】
- apically positioned flap
- 【書籍】
- 4-Dコンセプトインプラントセラピー 審美治療のためのティッシュマネジメントのテクニックとタイミング
- 【ページ】
- 10
キーワード解説
歯肉弁を根尖側に移動する術式。天然歯では、角化組織を保存もしくは増大させながら、歯周ポケットを除去あるいは減少させることが可能となる。部分層の歯肉弁を形成することにより骨膜縫合が可能となり、歯肉弁を任意の位置に固定することが可能となる。インプラント治療では、軟組織の厚みが十分あり、歯槽頂部に一定量の角化組織が存在する場合、インプラント周囲に審美性を損なうことなく角化組織を獲得する目的で応用される。上顎では、術式は同じであるものの、lateral positioned flapと呼ぶ場合もある。部分層弁で行うapically positioned flapの術式の習得は、天然歯・インプラント再生療法時に行うcoronally positioned flap の応用へとつながり、歯周外科ではもっとも重要な術式のひとつである。