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前方整位型スプリント

【読み】:ぜんぽうせいいがたすぷりんと
【英語】:mandibular advancement splint

キーワード解説:

下顎を咬頭嵌合位より前方に誘導するためのスプリント。前方整位型装置ともいう。上顎もしくは下顎の歯列の咬合面全体を被覆するような形状で、咬合面に対合歯の圧痕や誘導ランプが施されており、装着して咬合することにより下顎頭が前方に誘導される。関節痛、クリッキング、クローズドロックなど顎関節症の治療に使用され、下顎頭が前下方に誘導されることにより、下顎頭と関節窩の位置関係を改善し、関節への負荷を軽減させ、関節痛などの症状を改善させる。長期の使用は咬合に不可逆的な好ましくない影響を与える可能性があるため、短期での使用がすすめられる。使用の効果については、顎関節痛に対しては一定の評価が得られているものの、クリッキングについてはスプリント除去後に再発する傾向があるとされる。また、対顎の歯に動揺がある患者に装着すると動揺が増す危険があるため、注意が必要である。