キーワード
キーワード解説:
WHO(世界保健機構)は、2003年に「食生活と栄養および慢性疾患予防について」のリポートを作製した。そのなかで「砂糖の摂取限度を1日の摂取カロリーの10%以内」にするように提言している。これはむし歯の発生もかなり抑制できる量である。これをふまえWHOは世界口腔保健報告書を作製し、そのなかでむし歯の最大のリスク因子である甘味飲料の摂取を減らした場合の効果を広く伝えることを提言している。具体的には、砂糖含有飲食物の消費は1日に4回までに制限することを推奨している。また、砂糖の摂取量が高い国に対しては、過剰な砂糖摂取を減らすための目標を決めることを推奨している。国をあげて食べ過ぎを是正することを勧めているのである。成人の平均的な1日の平均摂取カロリーを2,000kcalとすれば、10%の砂糖量は50グラムとなり、半分を食事の調味量として摂るとすれば、嗜好品としての限度量は25gとなる。