キーワード解説：

処置で使用した器具・器材に付着する血液などの汚染物を化学的（洗剤）および物理的（水流やブラッシング）に除去すること。歯科医院において、使用頻度がもっとも高いと考えられるハンドピースを例に、洗浄の工程および注意事項を以下に挙げる。１．水洗（メーカーに洗浄可否を確認し、指示に基づき対応する。唾液等の迷入が懸念される先端部分に注意する）、２．タオル乾燥（外部に付着しているリント〔繊維くず〕と内部の水分をスリーウェイシリンジのエアーを吹き付けて乾燥する）、３．注油（メーカー指定のオイルを注入し潤滑させる。周囲への飛散や作業者が吸引しないように先端部分をカバーする）、４．油切り１（オイルが多量に残留していると、滅菌時に染み出て滅菌用水および滅菌器の内部装置を汚染する危険性がある）、５．油切り２（先端を上向きにして回転させると、オイルのモーター内部への流入により焼け付きが起こる場合がある）。