キーワード
キーワード解説:
乳歯の外傷は、運動機能が未熟な1~3歳児に多く、女児より男児に多い。上顎乳中切歯に好発し、その原因は転倒が約半数以上を占め、破折より脱臼が多い。急患として来院するケースがほとんどであり、冷静さを失っている患児、保護者に対しては、問診時に十分配慮する必要がある。口腔内の状態については、エックス線写真等による検査を行い、受傷の種類や程度によって、適切な処置を行う。予後については、受傷歯のみならず、その隣在歯や対合歯も同様に観察を行い、とくに歯髄の変化、歯根の吸収状態、さらには後継永久歯への影響についても注意する。