キーワード解説：

　アイスマッサージとは、嚥下反射を誘発させるための方法である。口から食べる機能の１つ「嚥下機能」を回復させるための口腔ケアとして行われる。その方法は、凍らせた綿棒などに水を含ませ、嚥下反射誘発部位（前口蓋弓、軟口蓋、奥舌）の表面を軽く撫でるようにして、２・３秒したらすぐに引き抜くというもの。これにより嚥下反射が生じる。
　健常者の場合、嚥下を意識することはなく、食物を十分に咀嚼することで自然に嚥下反射が生じているが、高齢者など嚥下機能が低下している者では、反射が起こらなかったり弱かったりするため食事が非常に困難になる。そこでアイスマッサージによる嚥下反射の訓練が有効である。