歯科保健指導
- 【読み】
- しかほけんしどう
- 【英語】
- dental hygiene instruction
- 【書籍】
- 歯科衛生士 2009年8月号
- 【ページ】
- 15
キーワード解説
歯科保健指導とは、個人あるいは集団を対象として口腔保健について専門の立場から正しい知識や技術を伝えることによって、患者自身の日常生活を保健行動に変容させることを目的とした指導である。単なる知識の伝達ではなく、口腔の保持増進に関する意識を高め、行動変容を起こすことが大切である。歯科保健指導は、歯科診療補助、歯科予防処置と併せて「歯科衛生士3大業務」とされている。
一般歯科医院での個人を対象とした歯科保健指導の具体的な取り組みとしては、主に歯周病やう蝕の治療・予防を目的に、ブラッシングや食生活の改善などのセルフケア指導の他、健康教育、動機づけなどが行われる。患者自身が口腔の健康に関心を持つようになるには、患者それぞれで異なるため、個々の患者の声に耳を傾け、それぞれの患者に合わせた個別のアプローチが重要である。また、ただ一度の保健指導で行動変容が起こることは少なく、粘り強く、繰り返し行っていくことで効果が認められる。