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天然歯と総義歯との咀嚼機能の差

【読み】:てんねんしとそうぎしとのそしゃくきのうのさ
【英語】:the differentials of masticatory efficiency between natural dentition and complete dentures
【書籍】: 診査・診断に基づく総義歯の臨床
【ページ】:224

キーワード解説:

 天然歯は歯根膜のもつ優れた自己受容性の感覚により、食塊形成において各食塊に適応した咀嚼圧の量や質を、円滑にコントロールすることができる。したがって天然歯における咬合・咀嚼圧は、約50~90kg(150~250Ibs)というような強圧をも許容できる。しかし、無歯顎においての支持は脆弱な歯槽粘膜に求めるため、支持性は低下し、歯槽粘膜の耐圧許容量以内となり、天然歯のもつ咬合・咀嚼圧発揮能力よりきわめて低下することになる。総義歯の患者での咬合・咀嚼圧は2~15kg(5~40Ibs)となり、天然歯の約1/5以下となる。また咀嚼効率は、天然歯の約1/6といわれている。