コーヌスクローネテレスコープ
- 【読み】
- こーぬすくろーねてれすこーぷ
- 【英語】
- konus telescopic crown
- 【書籍】
- QDT 2009年9月号
- 【ページ】
- 126
キーワード解説
コーヌスクローネテレスコープとは、Körber Kにより考案された内冠と外冠の組み合わせによる支台装置であり、それぞれ約2~6°の軸面テーパーをもった相似形の内冠を支台歯に、外冠を補綴装置側に装着することで維持力を得る。この維持力は、内冠と外冠のくさび効果や金属の弾性から生じる摩擦力によって発揮される。なお、コーヌスクローネテレスコープを支台装置として用いた義歯をとくにコーヌスクローネテレスコープデンチャーとよぶこともある。
コーヌスクローネテレスコープの維持力は上述のとおり、一般的なアタッチメントにみられる機械的な嵌合力や磁気的な維持力ではなく内冠と外冠の摩擦力のみによって発現するため、技工作業や口腔内での試適時などに細心の注意が必要となる。また、リジッドサポートを原則とすることから片側処理や欠損スパンの短い遊離端欠損に対しては慎重に適応する必要がある。