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歯科衛生士の業務範囲

【読み】
しかえいせいしのぎょうむはんい
【書籍】
歯科衛生士 2009年10月号
【ページ】
75

キーワード解説

歯科衛生士業務は、現在「歯科予防処置・歯科診療補助・歯科保健指導」の3つを柱としている。昨今、要介護高齢者の口腔の状況と全身との関連が明らかにされる中で、医療保険および介護保険制度における在宅訪問指導をはじめ、介護保険制度の改正による介護予防での口腔機能向上サービス等、業務範囲は広がりをみせている。
一方で、歯科治療の高度化・専門化にともない、歯科医師が行う絶対的歯科医行為と、歯科診療の補助として歯科衛生士が行う相対的歯科医行為の区分があいまいな現状があり、平成20年に日本歯科医学会より「歯科衛生士の診療の補助業務についての考え方」が示されている。今後は、歯科衛生士自身が「歯科疾患の予防」という法の目的に立ち返り、生涯にわたる口腔の健康の維持と、QOL向上に向けた社会へのはたらきかけを確立することが求められている。