専門情報検索 お試し版

セファログラム(頭部エックス線規格写真)

【読み】
せふぁろぐらむ(とうぶえっくすせんきかくしゃしん)
【英語】
roentgenographic cephalogram
【書籍】
QDT 2009年11月号
【ページ】
103

キーワード解説

一定の規格をもって撮影されたエックス線写真。一定の規格とは、(1)頭部固定装置のイヤーロッド(耳桿)を外耳孔に入れ、指示器を眼窩下点に位置させて頭部を固定する、(2)被写体とエックス線管の焦点との距離(通常150cm)および、被写体とフィルムとの距離(通常15cm)が一定である、(3)中心エックス線が一定の場所を(側貌では左右のイヤーロッドの中心軸を、正貌では左右のイヤーロッドの中央で正中矢状面を)通過する、というものである。頭部の固定位置により、側貌位(90°)・前後位・斜位(45°、30°)の写真を撮影することができる。一定の規格により撮影されることから、再現性の高いエックス線像が得られる、実体の大きさを容易に計算できる、というメリットがある。経時的な比較・検討が可能であるため、矯正治療の評価において多用される。